羽化


結末を言おうか
もう死ぬほどみた夢だ
残っているはずのない
傷をさがすのもやめたよ

泣いていた気がする
強く握られた手の
ひとりではない熱に
冴えてゆく夜

曇りない少年の瞳だ
仄暗い部屋の白壁に
染み渡るような声だ

きっと君をまもるよ
なんて馬鹿げた台詞だ
笑ってしまっていたよ
ついさっきまでの僕ならば