憧れて駆ける風


街を染めた遅い紅葉
人知れず果てた

誰かが吹いたしゃぼん玉
虹色にゆらめいて
音も立てずにはじける
晴れ過ぎた午後

忘れられた霜月
夢の如く醒める
思い出せすらしない
全てを賭けた誓い

延びゆく飛行機雲の白線
青藍せいらんに憧れて駆ける風