さよならぼくの


飽和してゆくこの香りはジャスミン
君のことを忘れると約束するよ

君の大切なもの ひとつくらい
隠してしまうような意地の悪さが
この手にあれば
よかったな

強靭じゃなくていい
残忍じゃなくていいから
指先から生まれた透明なことばが
微笑みごときでかわされないだけの

ごめんね
この脆弱さで
神秘を名乗ったこと
君のその傷を
恋と呼ばせたこと

地球最後の放課後 君が笑った
僕はまだ本当の滅びを知らない

夢の中でひどく優しかった
あの地獄の悪魔の正体すら
僕はきっと知らない

さよなら僕のジャスミン
まるで長い夢のようだった