サンクチュアリ


あの丘の向こうに
悲しみが咲いている

穢れることなく綺麗なままで
さいごまで誰ひとり
手にすることができなかった

まだ 涙の塩辛さを知らない
今はもう 残酷なほど冷たい手
その柔らかさを 今も覚えているけど

君が投げ捨てていったこの場所で
僕は一生をかけて 世界を嘆きつづけるだろう
雑踏で届かぬ鳴き声を枯らして
ただ それだけなのだろう

鮮やかな紅の色を知らない
もう一度だけでいい
春風のように笑う君に会いたい

あの丘の向こうに
悲しみが咲いている
とうめいな生命は
永遠の賛歌をうた